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流線型のボディに矢のような直進安定性。快適で優雅なドライビングを愉しむクルマ、CX。

DSの後継車として75年にデビューしたCXは、偉大なDSのあとを継ぐために極めて先進的な技術で設計されています。車名は空気抵抗係数を現していて、CX0.3という当時としては極めて低い空気抵抗のボディーを纏って登場しました。6ライトのファーストバックボディーは、未来の乗り物と呼べるようなモダンデザインを特徴としています。シトロエン伝統の1本スポークステアリングの周囲には、ドライバーが頻繁に使用するスイッチ類がサテライト状に集められていて、慣れると極めて扱いやすくデザインと機能性を見事に融合させたシトロエンデザインはCXの大きな魅力の一つとなっています。

DSの弱点であった高速巡航時の騒音対策は、エンジンを横置きにして車室から遠く離すことで対処しています。ロングホイールベースにハイドロニューマチックサスペンションを組み合わせた車体は、エンジンギアボックスユニットを先端に吊り下げていて、フロントヘビーでアンダーステアが大きくなるようなレイアウトをしていますが、巧みにアンダーステアを抑えてゆったりとロールしながら大柄なボディーでハイスピードコーナーリングをこなして行きます。ロックツゥーロック2.5回転のウルトラクイックなパワーセンターリングステアリングを駆りながらのコーナーリングは、CXをドライブする大きな楽しみの一つです。

パワーセンターリングステアリングのもたらす矢のような直進安定性はCXの大きな特徴となっています。強制的に直進状態の位置決めをするパワーセンターリングステアリングは、CXのスーパースタビリティーをさらに際立たせています。直進安定性は新旧シトロエンでは随一と言えます。このシステムは直進安定性に貢献しているだけではなくて、超低速時のパーキングスピードでもその威力を発揮してくれます。羽根のように軽く、手を離すと直進状態に戻るのでパーキングでの切り返しは極めて快適。ステアリングを切って手を離して、切って手を離してを繰り返すだけ。車は自分で直進状態になります。

このステアリングシステムは操作の喜びも与えてくれます。掌に伝わる油圧の感覚とステアリングを切った時に聞こえるシューッシューッという油圧の作動音。これらが相まって機械というよりも有機体と対話をしながら操作しているという、他の車両では体験できないような不思議な感覚を味わわせてくれます。

超高速で巡航するためにはストッピングパワーも重要です。4輪ともディスクブレーキが奢られていて、フロントは一般の乗用車では珍しいベンチレーテッドの4ポッドキャリパーを備えています。ブレーキの効き味は’真綿を締めるように’プログレッシヴにスピードを落として行きます。フロントサスペンションには強力なアンチダイブが仕込まれていますので、パニックストップでも車体はほぼ水平をたもったまま何事もなかったかのように停止してくれます。前の車両がパニックストップをして、その後ろについていたCXが止まれても、さらに後ろの車は止まれずにCXに追突してしまうというシチュエーションは多々あります。追突するよりはまだ追突された方が良いでしょう…?事故はないに越したことはありませんが…。

私たちのシトロエンCXはもはやシトロエンのエンジン制御は利用していません。インジェクションとイグニッションは現代のフルコンで制御されます。車両配線から制御コンピューターまでは現代のものに変更されていますので、エンジン制御関係の信頼性は現代のレベル。ワイドバンドラムダセンサーを備えて、排気ガス浄化とより良いパフォーマンスを実現しています。いままでのシトロエンCXはは全く違う、クリーンでパワフルなヌーベルCXをお届けします。

現在はボルトオンの低圧ターボを開発中。これが実現すると、夏のエアコン使用時の坂道ドライブがとても快適になると思います。ご期待ください。

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